パンダ
皆さん、可愛いパンダがお好きですか?動物園で見かけると、ついつい見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ところで、なぜパンダは世界中の動物園で見ることができるようになったのでしょうか?それは、パンダが「外交」に使われてきた歴史があるからです。
昔、中国は友好関係を築きたい国にパンダを贈るという「パンダ外交」を行っていました。パンダは数が少なく、とても貴重な動物。そんなパンダを贈るということは、とても大きな友好の証だったのです。
例えば、1972年には日中国交正常化を記念して、ジャイアントパンダの「カンカン」と「ランラン」が上野動物園にやってきました。この贈答は、両国の友好関係の象徴として大きな話題となりました。
パンダ外交が行われた背景には、政治的な理由も。冷戦時代には、中国はアメリカや日本との関係改善を図るために、パンダを贈ることで友好関係を深めようとしたのです。
パンダは単なる動物ではなく、国と国との関係を象徴する存在でもあったのですね。
みなさんも動物園でパンダを見るとき、その背景にある歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか?パンダを見る目が少し変わるかもしれません。