みなさんこんにちは🌞
本日も前回に引き続きちょっとした知識について話していこうと思います。
今回は、歩行について説明します。
歩行周期:立脚期について
この時期は、足裏が徐々に床に接地していき体を支えることが必要となります。
この時期の観察で重要なものが床反力です。床反力とは、体が床に触れた時に生じる力のことであり、歩行時、体は床から跳ね返ってきた力に反応しながら、筋力を発揮しています。
①踵接地期 (Loading response)
踵が床に着く際、足は体よりも前にあり床反力も体の前でおこります。そのため、体は前に倒れ足関節も底屈方向に向かう力が働きます。その力に対抗するように脊柱起立筋群や大殿筋で体が前に倒れないよう支え、足首ではつま先を持ち上げる前脛骨筋が働きます。
②立脚中期 (Midstance)
この時期の床反力は、体が床に対して真っすぐに立ってくる時期なので、床反力も垂直に近い力がかかり重心も高く不安定です。そのため脊柱起立筋群や殿筋群で体を支えながら重心の位置をコントロールしています。
③立脚後期 (Terminal stance)
この時期では、体は前に移動していき床反力は体の後方を通ります。
この時、どんどん足関節で背屈が進み、この背屈に対抗するように下腿三頭筋を働かせて地面を蹴りだす動作へと繋がっていきます。この立脚後期の蹴りだしの強さが、遊脚期のスイングとなっていきます。
歩行周期:遊脚期について
遊脚相では、立脚期の影響を受けて下肢は振り子様の動きが生じていきます。
①遊脚初期 (Initial swing)から遊脚中期 (Mid swing)
立脚後期で生み出された前方への推進力によって、大腿部が前方に加速し股関節屈筋が強く活動する、この時、慣性の力によって膝が屈曲しすぎないよう大腿四頭筋の活動がバランス良く働くことが要求されます。
②遊脚中期 (Mid swing)から遊脚終期 (Terminal swing)
足が振り子様に体の真ん中あたりから前方へと移動していくと、徐々に振り子の動きは減速していきます。この時、足が前に行き過ぎるのを止めるため、股関節伸展筋が働くことや、次におこる踵接地での膝伸展による衝撃緩和のための膝屈筋の活動が起こってきます。
このように歩行するだけでも複雑な動きと筋肉の出力によって成り立っていることが分かります。
改めて自分の歩行を見つめ直してもいいかもしれません🥱
次回もお楽しみに!!!!